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涙の正体

ご注文いただいていたレンズが届きました。

という連絡をもらったので、今日、コンタクトレンズを受け取りに行きました。
只今、目に慣らすために装着して、このブログを書いております。

眼鏡’Sを卒業しよう、と思ったきっかけは本当に些細なことでした。
というのはですね、眼鏡の度がいよいよ合わなくなってきたのと、眼鏡が重く感じられるようになったからなのです。
運転&舞台観賞用に作った眼鏡は度がキツすぎて、近くを見ると目がクラクラする上に、遠近感が狂うので、日常生活には使えないし……。
という理由に、もう一つナイショの理由が加わって「よし、コンタクトにしよう!」と思い立ったワケなのです。

それから2日ほどでコンタクト着用の友人たちに話を聞き、木曜日に授業が終わってからお店へ行きました。
隣接している眼科で視力を測ってもらったのですが……私は近視+乱視なので、有無を言わさず「ハードレンズですね」と言われてしまいました(苦笑)。
話を聞いた友人も、最初からハードで慣らしておいた方がいい、とアドバイスしてくれたので、ハードを選択。
注文したレンズは新商品で、酸素も良く通すし、長時間つけてもあまり苦にならない上に、装着感が他のレンズに比べて良い、ということなのでそれにしまして、取り寄せになるというので待っていたのですね。

で、帰ってきてからつけているのですが……。
木曜日に眼科で「これがレンズの見本です」と、着脱の練習をする時に目に入れてもらった時には、

私:「うわ、本当に異物ですね!」
看護士さん:「異物ですから」(ニッコリ)

といった具合で、目も開けていられない状態でして(笑)。
今でも、視力&視界は確保されていますが、目の上でレンズがコロコロ……。
そして「だって、涙が出ちゃう」状態です。
とりあえず、最初は家で、毎日何時間かずつつけて慣らしてください、と言われましたので。
ふむふむ、楽器を習うにしても、コンタクト着けるにしても。
体に覚えさせるにはやはり、毎日何時間かでもそれに触れることが必要なのね。
と妙な理屈で自分を納得させつつ、頑張っております。
でも、その時には目も開けていられないくらい辛かったのですが、今は装着から1時間半ほど経っても何とか我慢していられるので。
初体験時よりは進歩しているのかなぁ、と。

はて、これを着けて外に出られるようになるまで、何日かかることか(苦笑)。

話は変わりまして。
昨日の日記で「聖響さん指揮の、『英雄』の第2楽章を聞くと泣く」と書いたのですが。
その夜、静まり返った就寝前の部屋で、ヘッドフォンをつけて、それなりに音量を上げて、手に入れたミニ・スコア(と言いましてもベーレンライター版ではないので、細かい部分がCDと違っているのですが)を見ながら『英雄』を聴きました。

第1楽章を「ああ、やっぱり綺麗ねぇ」と思いながら聴きまして、続く第2楽章。
厳かな雰囲気の中、第2楽章が始まって曲が続いていって、105小節目から私が泣く、と申しました展開部に入りました。
そして114小節目。スコアによれば、展開部の「第2群」と言われる部分、私がまさにここで泣く!と言っている部分が始まりました。
セカンド・ヴァイオリンから始まったメロディが受け渡されていくのを聴きながら、ふと、違和感を覚えました。

あれ?

美しい音楽の合間から、何やら別の音が聞こえたような気がしたのです。
最初は隣の部屋にいるダンナのいびきかと思ったのですが、ダンナはテレビ観賞中で起きておりまして、いびきなどかいておりません。
では、この声らしきものは?

と思ったら、その声。

妙にリズムに乗っている!

その時、はたと気づきました。
これは、CDに収録されている音だ、と。
だとしたら……とワタクシは考えました。

この状況で、こんな声を出せるのは……。
演奏しているオーケストラ・アンサンブル金沢の団員さんたち、というのはまずありえません。
そして聴いているお客さん、という選択肢もこれまた削除です。
となると……このただ一人しかいないのですね。

そう、指揮台にいる金聖響さん!

つまりその声というのは、聖響さんの唸り声だったわけなのです。
振りながら唸り声が出てしまうということは、つまり、聖響さんがここを、メチャメチャ気合を入れて振っている、という証拠に他ならないわけで。
そして思ったのです。
なるほど、だから私はここを聴くたびに、何か胸の奥からせり上がってくるものを感じて、押さえ切れなくなって涙するのか、と。

まったく、私、どれだけ聖響さんにハマってんねん(笑)。

同時に、改めて感心してしまいました。
この『英雄』は実際の演奏会で奏でられたものを録音したライブ録音ということなのですが、CDという形を取っていてさえ、演奏中の熱意を伝えてくるこの指揮者は何なのだ、と。

いいなぁ、一度生で聴いてみたいなぁ、聖響さんが振ってる『英雄』。
でも、大阪で演奏される日は、期末テスト前日……。
さすがにコンサートで萌えている場合ではないので、また別の機会を待とうと思います。

ちなみに、その唸り声。
今まで普通に、例えばコンポとかPCとか、喧騒の中でモバイルで聴いている時には気づかないほどの小さなものでした。
昨日、周りが静かな中で、それなりに大きな音でヘッドフォンで聴いて、初めて気づく程度のものです。
恐らく、これが収録された演奏会で、前の方で聴いていた方の耳には届いていたのではないかしら?
鼻息があちこちに入っているのは、もちろん気づいていたのですけれど(繰り返して何度も聴いているので、鼻息が入るタイミングまで覚えていたりして/笑)。
まさか、唸り声まで入っていたとは……。

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