« 運命の金曜日 | トップページ | ハートに火がついた? »

18世紀オーケストラ

昨日は丸1日、クーラーがガンガンに効いたホテルで、学校主催の講演会を聴くために缶詰状態でした。
さすがにくたびれました(苦笑)。
お話して下さる内容は、これから柔道整復師、または鍼灸師としてどうあるべきかを考える、とてもいい内容だったのですけれど……さすがに、3つも4つも続くとなると、集中力が続きませぬ。ある程度年齢を重ねて、辛抱や忍耐することも多少覚えている私ですらこれですから。まだ20歳前後の若者たちは……寝るのもいい。iPodやMD聴きながら話はそっちのけ、もまだいいでしょう。
でも頼むから、黙っててくれ(苦笑)。
一応話を聞いている人間もいるんだからね、と苦言を呈したくなってしまう時間でもありました。
私のクラスでも、授業中に騒がしくなることがありますが、今の1年生は、私たち以上にうるさい、というウワサを耳にしておりまして。何となく、想像がついてしまう1日でした。
やれやれ。

ここ最近、毎日ガンガンにクーラーが効いている場所にいるので、今日はノン・クーラーで……と思って、窓を開け放って扇風機かけてます。台風が近づいてきているせいか、風が結構あるので快適なのですけれど。
はたして、これからやってくる、1日で最も暑い時間帯に耐えられるかどうか(笑)。

……と、前置きが長くなってしまいました。

今日は1日家でゆっくり……という日なので、金曜日の深夜にBS2の「クラシック・ロイヤルシート」で放送されたフランス・ブリュッヘン指揮、18世紀オーケストラによるベートーヴェンの交響曲演奏会のビデオを見ています。
18世紀当時に使われていた古楽器によるベートーヴェン、ということで非常に興味深く思っておりましたこの演奏会。
やはり、全然響きが違いますね。

古楽器といえば、弦楽器に張られている弦はガット弦といって、今頻繁に使われているスチール弦と違い、羊(でしたっけ?)の腸の線維を使った弦なので、テンションが低いのですね。
フルートやクラリネットといった木管楽器も、書いて字のごとく「木管」楽器。木の管に穴が開いているだけで、金具がほとんどついていません。
で、ホルンやトランペットも、文字通り「金管」楽器。ただ金属の管をうねうねと曲げただけで、バルブがついていない、という。
ティンパニは、金聖響さんのCDではバロック・ティンパニを使用されているので、これはまぁ、聴き慣れた音ということで。

で、この演奏会のビデオ。
冒頭でイントロダクション的に18世紀オーケストラが紹介されていて、そのバックで流れていた《英雄》の第1楽章を聴いて、まず「うわ、音低っ!」と思いました。
演奏前に行われるチューニングも、たいていは、基準となる音、A=440Hzなのですが、それより若干低くて、438くらいなのではないでしょうか。
いつもCDで聴いている聖響さんのCDで耳が慣れている私は、半音くらい低く感じました。
でも、第3番の冒頭はちゃんと「ミ♭ーソミ♭ーシ♭ミ♭ソシ♭ミ♭ーレド♯ー」と聴こえるんですよね。

この日放送されたのは、交響曲第1番、第3番、第8番、第5番の4曲でした。
どれも素晴らしい演奏でした。

特に印象に残ったところを挙げますと……。

第3番の1楽章のラスト、655小節目でしたか。クライマックスの部分で、トランペットが華々しくメロディで登場し、でも当時の楽器ではそれ以上の音が出せないので、途中で突然いなくなってしまう、という場所がありまして。古楽器で演奏されるのを見て、「なるほど、そうなるのかぁ」、と納得してしまいました。
ちなみにその部分、私が持っているCDのうち、ジョージ・セルさんは楽譜を修正して、続けてトランペットに旋律を吹かせていて、金聖響さんは楽譜どおりに演奏し、トランペットを初めから目立たせなくすることで自然に聴こえるようにしておられました。

第3番の2楽章は、若干テンポが速めで少しあっさりした印象でした。その点、聖響さんのCDはかなりドラマティックに演出されているかもしれません、この楽章。

第8番は、ここ最近急に「メッチャ好き」な交響曲に入ってきた曲でして。聴いていてとても楽しかったです。……と言いますか、もともとすごく明るくて楽しい曲なのですね、これは。作曲したベートーヴェン自ら「ボタンを外した自分」とこの曲を形容していたらしいですし。
この日の演奏は、遊び心満載で楽しいんだけれど、ちょっとオトナの雰囲気も漂っていて、どこか余裕を持って構えているところも垣間見られるような、そんな印象を受けました。

第5番は、第4楽章の途中まで「あれ、ピッコロ入ってる?」と思ったのですが(私の耳が悪いだけか;)、ちゃんと入ってました。死ぬほど聴いている聖響さんのCDでは、「もっと出てええよ~」という感じでピッコロがかなりはっきりと聴こえてくるので……。

しかし、別に聴き比べをするつもりはないのですが、聴いて覚えてしまっている演奏と違う部分があると、ついつい注意して聴いてしまいますね(苦笑)。
こうして聴いてみると、聖響さんの指揮で聴くベートーヴェンは、全体的に明るく弾けているんだなぁ、と思いました。指揮者もオーケストラも、楽しんで、のびのびと演奏しているのがよくわかる、と言いますか。
じゃぁ、他の人は楽しんでないのか、なんてツッコミがきそうですが、決してそんなことはないです、はい。

<以下、追記>
昨日、関東地方で大きな地震があったようですね。
そちらの地方にお住まいの皆様方、大事ありませんでしたか?

|
|

« 運命の金曜日 | トップページ | ハートに火がついた? »

コメント

こちらでは初めまして。いつも拝見させて頂いております。

私はこの演奏を聴いていないのでなんとも言えないのですが、結月さんの耳は間違っていないと思いますよ。
バッハとか、古い音楽ですと稀に415ぐらいでチューニングしますよね。このオケは古楽器での演奏とのことなので415でチューニングしたのかもしれません。

あ。全く関係有りませんが石田さん情報です。
10月8日(土)は横浜でジャズプロムナード(夜)、9日(日)は横浜で定期演奏会(昼)、10日(月・祝)はサントリーホールで羽ケンの演奏会(昼)、このみっつに出演されます。
ここまで固まって演奏会があるのは珍しいので是非。

投稿: 館風 | 2005.07.24 18:08

こちらでは初めまして、館風様。ようこそおいで下さいました。

貴重な石田さん情報をありがとうございます♪
10月の3連休で、3連チャンでコンサートとは……さすが人気のある石田さん、引っ張りだこでございますね。
これは是非とも東京・横浜に駆けつけて……!と言いたいところでございますが、その辺りでどうも、学校行事が入りそうなので(涙)。
館風様が聴きに行かれるのでしたら、またレポを読ませていただきたいと思います。
コメント、ありがとうございました。

投稿: 結月秋絵 | 2005.07.24 21:18

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/10811/5127150

この記事へのトラックバック一覧です: 18世紀オーケストラ:

« 運命の金曜日 | トップページ | ハートに火がついた? »