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パン・トマト・パン・トマト…

昨日、佐渡裕さんがNHKで放送される「スタジオパークからこんにちは」に出演されたので、ビデオに録画して拝見しました。

以前、シエナと一緒に出た時にもチラリと話題に出たお話をさらに詳しく話されたり、また新たなお話をして下さったり……と、楽しませていただきました。
佐渡さんのリコーダーの腕前は、確かシエナと一緒に岡山に来られた時に、マネージャーさんか誰かに急遽、楽器屋さんで購入してもらった、というおニューのリコーダーを披露して下さったことがあるのですけれど。
2本くわえて「第九」を吹く、という妙技は初めて見せていただきました。
しかも、その「第九」。
茶目っ気たっぷりに吹いて下さるあたり、さすがは佐渡さんです。彼のお師匠さんであるレナード・バーンスタインさんもユーモアセンスに溢れる方だったようですけれど。その辺も、お師匠さん譲り、ということでしょうか(笑)。

他にも、40歳になってから始めた、というトランペットを披露して下さいまして。
私もヴァイオリンを始めたのは20歳になった頃でしたけれど。
趣味として楽しむならば、楽器を始めるのはいくつになってからでもいいんだなぁ、と。身をもって示して下さっている佐渡さんは、やはりとてもステキなマエストロなのです♪

そして、岡山でのコンサートでも何度かやって下さったプチ指揮講座を、番組内でもやって下さいました。
「指揮というのは、2拍子と3拍子が振れたら何でも振れる」
というのは、佐渡さんの名言でございますが。
なるほど、確かにそのとおりだよなぁ、と。数式を交えての説明に、深々と納得してしまいました。
で、実技コーナーでは口でリズムを刻む佐渡さんに合わせつつ、三角を作るように手を振りまして。
その時に出てきたのが

「パン・トマト・パン・トマト・パン・パン
 パン・トマト・パン・トマト・トマト・トマト……」

聴いた瞬間に、
「それって、『ボレロ』のリズムじゃないですか」
と思いましたら。
皆さんが三角形を振り続ける中、佐渡さんがリコーダーで演奏されたのは、やっぱり『ボレロ』でした(笑)。
しかし、あのリズムをパンとトマトで表現するとは。
その発想に、脱帽モノでございました。

来週オープンする兵庫県立芸術文化センター。
チケットも売り出しから間もなく完売、ということで、残念ながら聴きに行くことは叶いませんが。
きっと素晴らしいオープニング・コンサートになるんだろうなぁ、と想像します。
8月に、一緒に聖響さんのコンサートを聴きに行った友人が、ご招待券をもらったから行く、なんて羨ましいことを話していたので。また、お話を聞かせてもらおうと思います。

………
……
なんて日記を書こうとしておりましたら。
ちょうど、佐渡さんのビデオを見ている最中、火曜日に北海道へ飛んだ母上から電話が入りました。
肺の腺癌を患っていた祖母の容態が急変したとのことでした。
明日のコンサート、行けるかどうかわからない、という状況になりました。

どうしてでしょうね。
明日、大阪で開かれる「聖響 ウィーン古典派 第3章」。
とても楽しみなはずなのに、行ける気がしなかったのですよ。
そういう予感は、それなりに高い確率で当たる方なので(悲しい事ですが)。
聖響さんがご自身の日記で書いていた、「骨太で男臭い」モーツァルトの交響曲第40番。
どんな演奏なのか、とても聴きたいのですけれど。
何事もなければ、コンサートへ行きなさい、と母上には言われたのですけれど。
その母から連絡があれば、北海道へ飛ばねばなりません。

訃報って、続くものだなぁ、と。
まるでヒトゴトのように思いながら、涙が止まりませんでした。
そしてそんな状況なのに。
去年亡くなった祖父には、祖母を連れて行くのはもう2日待ってほしい、と祈り。
祖母には、もう2日だけ頑張ってほしい、と。
身勝手なことを願う自分がいました。

一緒に行くはずだった友人も、訃報や用事で行けなくなって。
私も、明日。
ホールにいるか、北海道にいるか、わかりません。
もし聴きに行けたとしても、涙なしには聴けない気がします。

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