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足音入り(?)

金聖響さんのスケジュールによれば、今日は東京都北区にある北とぴあで東フィルさんと共演し、ベートーヴェンさんの「第九」演奏会だったのだそうです。
できることなら、聴きに行くという友人の肩に乗っかって行きたかったですが、さすがにそういうワケにもいかず。
でも、せめて気分だけでも……ということで、たまたま会社勤めをしていた時に購入した、フルトヴェングラー指揮によって1951年に録音された「第九」を聴いていました。

バイロイト祝祭管弦楽団&合唱団によるこの盤。
名演だと名高いとは知らず、たまたま紙ジャケで、東芝EMIから初出された時のオリジナルジャケットで発売された時に購入したんですよね。
ベートーヴェンの「第九」だったら、持っていてもいいし。
メーカーさんの新譜案内によれば、フルトヴェングラーさんは超有名な名指揮者ということですし。
値段も安いし(←…;)。
ということで、販売店さんからの注文と合わせて、自分の分も発注して。でも、ちゃんと聴いたのは購入後2~3年経ってからだったように思います。
あれから数年後、まさかこんなことになるとは、夢にも思わなかったのですけれど(笑)。
そしてこの盤、フルトヴェングラーさんが拍手を受けながらステージに登場する足音まで収録されています。
演奏前から、すでに演奏が終わったかのような熱狂的な拍手。
さすが、偉大な大指揮者、といったところでございましょうか。

「第九」って、どの楽章をとっても素晴らしいと思うのですが、私は特に第2楽章が好きです。
途中で、ホルンが「レーーミーファ#ーーソラソ・ソ・ファ#・ファ#・ミ・レー♪」と入ってくる所、特に好きです♪
そして今日は、第4楽章でチェロとコントラバスによって、「歓喜の主題」がひそやかに奏でられる部分。聴いていて、泣けてきました。
うわーん、生で、聖響さんの指揮で聴きたかったよ~(涙)。
という気持ちが、「歓喜の主題」を聴いて高ぶったのかもしれません(笑)。

彼が振る「第九」と言えば、映画「この胸いっぱいの愛を」公開に合わせて作られた、ローソンで限定販売されたDVDでもチラリと見ることができます。
かなりアップテンポで、一つ振りをしておられたのがとても印象に残っています。
もともと、超ハイテンションでテンポの速い曲ですけれど、今日はどうだったんでしょうね。
友人の報告を待ちたいと思います。

にしても。
「第九」といえばいつも気になってしまうのが、第4楽章のティンパニであります。
指揮者・岩城宏之さんが著書の中で仰っていたんですね。(どの本だったか忘れてしまいましたが;)
第4楽章の330小節目。
コーラスもオーケストラも、全員「vor Gott」でフォルティッシモ。
全開で鳴りまくって気持ちよさそうなのに、ティンパニだけが何故かピアノへデクレッシェンド、という。
確かに、私が持っている市販のミニスコアにも、ティンパニだけデクレッシェンドしろ、と書かれております。
でも、岩城さんはそこを叩くとき、自分だけが音量を下げなければならないのが不満だったそうでして。
「第九」のベートーヴェンさん直筆の楽譜が虫干しされると聞いて、その部分を確認しに行ったそうです。
そして、直筆の楽譜を見た、岩城さんの結論は。

これは、デクレッシェンドじゃなくて、アクセントじゃないか?
(注:ベートーヴェンさんは、悪筆で有名だったそうです。なので、写譜屋さんが間違えたんじゃないか、というのが岩城さんの推測でした)

以来、岩城さんは「第九」を振るときは、そこでティンパニにデクレッシェンドさせない……と読んだのですけれど。
残念ながら、自分の耳で確かめたことはございません。
今日聴いたフルトヴェングラーさんは、デクレッシェンドさせてました。途中で、ティンパニの音だけが消えていきました。
人生で初めて生で聴いた「第九」を指揮していた朝比奈隆さんも、デクレッシェンドさせていました。
今日、東京で「第九」を振った聖響さんはどうだったんだろう?
人生2度目の「第九」は聖響さんで……と決めていて、今年の下野竜也さんも佐渡裕さんもガマンなので、また来年以降、機会があれば自分の耳で確かめてみたいと思います。

さて、夜は気持ちを切り替えて、今度はモーツァルトさんです。
NHK-FMで放送される「ヨーロッパ・クラシックライブ」で、ズービン・メータさん指揮&ウィーンフィルで第1番と第41番、最初と最後の交響曲が演奏されるということで、ちょっと聴いてみたいなぁ、と。
感想が書けるようなら、書きたいと思います。

<以下、追記>
書けるようなら……と言ってましたが、その後で放送されたN響アワーと合わせて、モーツァルト三昧!な夜だったので、感想を書きました。
Music別館 Allegro con brioをご覧下さいませ。

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コメント

こんにちは。
フルトヴェングラー、バイロイトの第9では、何枚もCDがでています。
どうせ聴かれるなら、良いもので、ということで、参考までに、
知人の加藤さんのページ、
http://homepage1.nifty.com/classicalcd/FurtwanglerCD/Beethoven/sym9/19510729.htm
や、拙サイトをごらんください。

投稿: orooro | 2005.12.12 11:10

orooro様

初めまして、ようこそお越し下さいました。
コメントをありがとうございます。
サイト、拝見させていただきました。その情報量と緻密な考察に、頭が下がる思いが致しました。

どちらかと言えばミーハー的なクラシック・ファンであり、CDは指揮者や録音にこだわることもなく、目の前にあるものを手にとって聴く事が多いため、とても勉強になりました。
今度、フルトヴェングラー氏の指揮で何かCDを買おう、と思い立った時にはぜひ、参考にさせていただきます。

バイロイトの第九、今所有している東芝の盤より音質がいいCDも発売されているのですね。機会がありましたら、orooro様の推奨盤も聴いてみたいと思います。

投稿: 結月秋絵 | 2005.12.12 15:54

「第九」やっばり行けばよかったぁ北とぴあ。
六月のを聴いたので「第九」は年に一度だろう、などと変な分別をだしてしまいパス。なんておばかさんなの。いろいろな書き込みをみて泣いてます・・。

そこで聖響さんの左手に酔うべく しばらく封印していたケミストリーのライブDVDを鑑賞。見始めるとテレビの前から動かなくなるので家族に不評です。ケミストリーがもともと好きなので このDVDは私の不動のベスト1なのです。 

あぁ素敵~聖響さん。それにアレンジャー氏を称えたい。オケが美しいもの。これでクラシックファンの裾野が広がったに違いないわ。

それにしても聖響さん、わずか一年前の画なのにずいぶん違う。
細くて、若い!!!
この一年の間に 何か大きな節目があったのかしらん。
男性は責任を負う覚悟ができると 青さが抜けて 身体もぐっと逞しくなります。。
何があったの(あるの)聖響さん!!

ちゃんとしたコメントのあとなのに こんな私でスマンですm(--)m

投稿: miltan | 2005.12.14 20:52

miltan様

いらっしゃいませ♪
今夜は、聖響さんの第九…とは参りませんが、アシュケナージさん指揮による、N響の第九をFMで聴きました。ブラボーな演奏でございました♪

11日の北とぴあでの第九。友人の報告によると、「静かに突っ走る」感じだったらしいですよ、聖様。
今年はタイミングとか予定が合わなくて、彼が振る第九を全曲通して聴くことは叶いませんでしたが、来年以降、聴く機会があればいいなぁ、と思います。

ケミストリーとの共演の様子は、ファンになって24日目の夜に、BS2で放送された番組で見ました。あれも良かったですね~。初めて見る聖響さんの燕尾服姿に、ウキドキものでございました♪

先月27日のコンサートでお会いした時はそれほど感じませんでしたが、「gift」のお写真を見ていますと……確かに、ちょっと太った?と思ってしまいました(汗;)。
カメラアングルとか、筋トレしたのが原因かしら?なんて推測したのですけれど……。
何かイイコトがあって、幸せ太り、だったりして。。。(笑)

投稿: 結月秋絵 | 2005.12.14 21:19

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