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シエナから田園へ

3日間の練習を終えて、21日&22日とハードなプログラムによる本番を終えて。
休む間もなく昨日金沢入りされて、早速OEKさんとの練習に入られたそうですね。>金聖響さん
それもこれも、全ては27日の、OEKさんとの東京公演のため、なんですよね。
2公演続けてコンサートを収録、しかも次の27日の公演は、ベートーヴェン・シリーズ第4弾ということですから、きっと気合も十分でございましょう。
21日&22日のシエナとのCDリリースも楽しみですが、ベートーヴェン・シリーズは待ち望んでいたCD、それも曲目は「田園」ということですので、これまた楽しみなのです。

今年の初夏は、聖響さんのCDリリースが重なりそうですね♪

その、ベートーヴェン作曲の交響曲第6番「田園」。
初めて聖響さんのコンサートに行って聴いて、心から感動して、金聖響という指揮者の凄さを見せつけられ、一層ファンになってしまった曲です。
その「田園」を、CDではありますが、今度はOEKさんの演奏で聴けるのは、とても嬉しいです。

にしても、その「田園」。
去年8月の加古川でのコンサートでは、ちょっとだけ残念なことがありました。
それは、終止音の後に書かれた休符を、楽譜どおりに指揮する聖響さんの手が完全に下りきる前に、つまり曲が完全に終わる前に、「ブラボー」を叫び、拍手をした人がいたことです。興奮しきった様子で叫ぶ、というよりは、曲が終わると同時に自分が一番に叫ぼう、と意図していたような冷静な「ブラボー」でした。
ホールに漂う残響まで楽しもうとしていた思いや、演奏に感動し、「田園」という交響曲の素晴らしさに感動する気持ちに水を差されたようで、残念でした。
拍手を受けて振り向いた聖響さんが苦笑しておられるのを見て、何だか申し訳ない気持ちになりました。
27日のコンサートでは、聖響さんが演奏後に苦笑することがないように。
曲が完全に終わる前に、拍手したり「ブラボー」を叫んだりする人がいないことを、祈ります。

そういえば、22日のシエナのコンサートでも似たような出来事がありました。
プログラムの最後「アレルヤ!ラウダムス・テ」の素晴らしさにホール全体が感動している雰囲気の中、聖響さんに花束を渡そうとして立ち上がる女性がいました。
聖響さんはそれに気づかずに一度ステージから下りて、彼女は会場の係の人に止められていたのですけれど。次に聖響さんが再びステージに出てこられた時に、会場係の制止を振り切って花束を差し出しました。客席から花束を差し出されたら、聖響さんも受け取らないわけにはいかないということで、受け取っておられましたが……。
せっかくの感動的な曲に、演奏に、熱狂に包まれるホールに、それらに酔う自分の気持ちに、水を差されたような気がしました。
同時に、あんなに感動的な、素晴らしい演奏だったのに。その感動に酔うよりも、自分がいつ花束を差し出すか、彼女は曲の間中ひたすらタイミングを計っていたんだろうか?と思うと、とても残念な気持ちになりました。

入り口前のロビーにちゃんと、出演者への花束やプレゼントを受けつけるコーナーがありました。
そういうプレゼントは、そこへ預けるのがマナーではないかと。
会場の係に止められる行為をする、というのはマナー違反だと思うのです。
ファンだから何をやっても許される、ということはないと思います。
マナー違反なファンの行為は、結果として聖響さんの評価を下げてしまうことにもつながると思うのです。
応援するなら、ルールやマナーの範囲内で行うべきではないか、と思います。

指揮者の手が完全に下りきる前に「ブラボー」を叫ぶのも。
(あまりに感動して、感極まって、下りきってしまうまで待てない!という場合は、別ですが)
マナー違反な行為も。
これからのコンサートでは、なくなってくれたらいいなぁ。
そして、ホールに足を運んだ誰もが気持ちよく演奏に、曲に酔うことができたら、ステキだなぁ、と思います。

27日のコンサートで演奏される「田園」。
終止音の後に休符を残したベートーヴェンさんの意図に。
そのベートーヴェンさんが書いた楽譜を、できる限り忠実に再現しようとなさるであろう聖響さんの思いに。
渾身の演奏をなさるであろう、OEKの皆様に。
ホールに漂うであろう残響に。
それらに酔う聴衆の思いに。
水を差すような人がいないことを祈ります。

……て、苦言を呈しておりますけれど。
そういう自分はどうなんだ?と言われますと……曲を聴きながらつい、リズムやメロディに合わせて体が揺れてしまうので、周囲にご迷惑をおかけしているかもしれません(苦笑)。ホント、凄いテンションで聴いてますからね、コンサート(苦笑)。


<以下、追記>
今日はNHK-FMで「ベスト・オブ・クラシック」を聴きながらこの記事を書いております。
その番組中で、シェーンベルク作曲の「浄められた夜(浄夜)」が流れました。
この曲、5月に浜離宮朝日ホールで聖響さん&OEKさんによるベートーヴェンの交響曲第3番「英雄」演奏会の2日目に演奏されるんですよね。
2004年6月号の「音楽現代」に掲載されたインタビューで「この曲は大好き」と聖響さんが仰っていた曲でもあります。
……改めて、彼の指揮&OEKさんの演奏で聴いたら、さぞかしエロティックで官能的になるんだろうなぁ。
と想像して、聴いてみたくなってしまいました(苦笑)。
この週末に、あんないい思いをさせていただいたばかりだというのに(笑)。
でも、GW中ならまだ何とかなりますが、この日は平日。授業を休んでまでコンサートに駆けつけるわけにはいかないので、別の機会を待とうと思います。
「聖響さんの指揮で演奏してみたい」と思っていたら、本当に、スペシャルなおまけ付きで叶ってしまったように。
「聖響さんの指揮で聴いてみたい」と思っていたら、いつかきっと叶うと思います。

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